突然起きてしまう水回りのトラブル。その中には、緊急性を要するものとそうでないものがあります。日常生活に支障が出てしまう場合には一刻も早い処置が必要になりますが、例えば蛇口の付け根から水が漏れるなどであれば、床が水浸しになってしまうようなこともないので急ぐ必要はありませんね。もちろん、早く直せるならそれに越したことはないのですが。
今回は、その「緊急性のないトラブル」についてです。緊急性がなければ、その分落ち着いて対処することが可能となります。一分一秒を争うわけでないのなら、大事にしたいのは「確実性」。まずは専門家に相談し、どこがどうおかしくなってしまったのか。どこを直して、その際にどのような部品が必要で、時間と費用はどれくらいかかるのかを知ることです。これが明確になっているのとそうでないのとでは、事象に対する理解度が格段に違います。その事象を理解することができれば、いざ修理をお願いする際にも間違いのない選択、そして業者選びができるでしょう。多くの方は「すぐに直さなければ」と焦ってしまい、価格や自宅からの距離だけで適当に業者を選定し、実際に何を行ったのか明確ではない修理をしてもらうことになります。その業者が優良業者で、すべて説明と報告をしてくれ、なおかつ余分な費用を発生させなければそれでいいでしょう。しかし、残念ながらそうではない業者がいるのも事実。後から「こんなはずじゃなかった」と嘆くようなことにならないために、まずはあなた自身がすべてを理解する必要があります。そのためには、トラブルに緊急性があるのかないのか冷静に判断し、ない場合にはまずは相談してできる限り理解を深めましょう。
これは、水回りのトラブルだけでなく、すべてのことに通じる部分でもあると思います。何が起きているのかをあなたが把握することで、適切な対応ができるようになるのです。