最近では一般にも認知されるようになった、心理学や精神医学で用いられる言葉である「フラッシュバック」。このフラッシュバックはPTSDなど何かの命が危険に合うような経験をしたことがトラウマになり、そのトラウマになった場面が不意に自分の頭の中で再現されるというのが概要です。さて、そんなフラッシュバックに近い経験を、私も度々してしまいます。フラッシュバックのようにいつ起こるかわからないというわけではないのですけどね。

そのフラッシュバッックは、トイレのトラブルの出来事。以前トイレを詰まらせてしまったことがあり、その詰まり解消の過程でトイレから汚水が逆流してくるという光景を目の当たりにしてしまいました。それが自分の中でかなりインパクトがあり、脳裏に焼き付いているんですね。それからというもの、トイレから逆流してくる汚水のことを未だに夢に見てしまいます。この夢は毎日見るわけではありませんが、比較的頻繁に目にすることがあり、それを見たときの朝はかなりげんなりとした空気で目が覚めます。

なぜこのトイレから逆流してくる汚水のことが夢に出るのかというと、私は相当綺麗好きな人間でして、汚水などを見ることができないタイプの人間なのです。そのため、あの光景を見てしまってからトイレはあれだけ汚いものなのだという認識をしてしまい、一時期はトイレのこと自体が嫌いになったこともありました。それだけ汚物が嫌いなことからも、あの光景がトラウマになりフラッシュバックのように夢を見てしまうことも理解していただけるのではないでしょうか。

この夢をいつか見なくなる日は無いだろうかと、いつも心の中に問いかけてはいますが、どれだけ自分の心に問いかけても無意識に刷り込まれたあの光景は忘れることはできないのでしょう。これから先もずっと、トイレの汚水が逆流する夢を見続けていかなければならないのが、私の宿命であるのかもしれません。